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第27回研究集会の記録

○全体会では、授業づくりネットワーク理事、学校働き方研究所ファシリテーター、子どもの居場所づくりアドバイザーなど多方面でご活躍されている武田緑さんをお招きして、「ルーツを大切に、自分らしく生きる」と題して講演していただきました。
 ご自身の出自やピースボートの経験などをはじめ、部落差別をどのようにとらえ、現在どのような活動をしているのかを熱く語っていただきました。
 その中で、「結婚してみようと思っている相手が被差別部落出身であることを伝えると、両親が反対しました。あなたは、両親を説得して、反対を押し切って結婚しますか」「あなたは会社の社長です。被差別部落出身の人が面接に来ました。その人は大変感じのよい人でした。採用しますか」といった問いかけた部落問題シミュレーションがありました。このようなときに、多くの人が「リスクを回避したい」「何かあるかも…やめておこう」と漠然と考えてしまうことがあります。「そのような思いが差別を温存しているのだ。」という言葉に感銘を受けるとともに、様々な差別事象に対して、「自分ごと」としてとらえるという本当の意味を考えるきっかけとなった全体会でした。

○午後からは、福間サンテラスの渡辺明子さん、株式会社花新の白川多鶴子さん、玄海中学校の永井秀憲さんという立場が異なる3名の方をお招きし、「だれもが自分らしく生きるために」というテーマでシンポジウムを行いました。支援を要する方の将来を見据えて、その実態や課題・成果について語っていただきました。また、会場の参加者の方にもご意見をいただき、活発な意見交流ができました。
 「障がい者は“害”という字が使われているが、私のどこが“害”なのか、教えてほしい。」「支援を要する方は、『就職する』のがゴールではなく、『働き続けること』が重要。そのために、支援することも大切だが、障がいについて周囲に理解を広めることを大切にしていきたい。」「できないことを追及しない。できることを大いに褒める。」などの質問や意見が活発に出され、だれもが自分らしく生きるために、一人一人の人権を大切にしていかなければならないという思いを強く感じました。

○本研究集会が、「むなかたに人権の輪を」というテーマのもと、これからも、もっと多くの方の参加が臨めるような研究集会にしていきたいと思います。そして、これからも、宗像から人権・「同和」教育の提言を発信していきたいと考えます。

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